やさしい財産評価入門

新型コロナウイルスの影響で地価も下がる状況の中で、国税庁は路線価等の補正をすべきか検討し、随時その内容を公表してきました。ここでその内容を整理します。(令5.3.24加筆) 令和2年1月から6月までの相続等については、路線価等の補正は行なわないこととしました(路線価を引き下げない)。...
令和2年7月豪雨による災害をうけた「特定地域(下図参照)」内にある一定の土地等については、通常の路線価等の評価額によらず、「調整率」を路線価等に乗じて計算することができる、とされました。

 30回にわたって連載してきました『やさしい財産評価入門』も前回で終了しましたが、補足の説明をここに追加します。 令和元年10月に発生しました台風19号は、関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらしました。...

 今回は、その他の財産や債務の評価方法について説明します。 家庭用財産は、家具などの家財道具等のことですが、ひとつ5万円以下のものは世帯ごとに一括して「家財一式」として例えば10万円とか50万円といったように評価します。 自動車は、買取業者の査定価格、インターネット等による中古車の価格情報や定率法による減価償却残高などによって評価します。...
 今回は、生命保険金・死亡退職金の評価方法等について説明します。 生命保険金や死亡退職金は、相続人が直接受け取るものであり、本来、相続財産ではありません。しかし、被相続人の死亡を原因として支払われるので「みなし相続財産」といって、相続により取得したとみなされて相続税の課税対象となっているのです。...
 今回は、預貯金の評価方法について説明します。 預貯金は、相続のあった日の預け入れ残高に、相続のあった日に解約するとしたら支払われる既経過利子の額を加えたものが評価額になります。既経過利子の額は、源泉徴収される税額を差し引いた後の金額です。...
 今回は、上場株式や投資信託の評価方法について説明します。 上場株式は、つぎの4つの価額のうち、最も低い額によって評価します。 ① 相続のあった日の終値 ② 相続のあった月の終値の月平均額 ③ 相続のあった月の前月の終値の月平均額 ④ 相続のあった月の前々月の終値の月平均額...
 今回は、同族株式の評価方法について説明しますが、同族株式の評価方法は大変複雑で難しいものです。ここでは、その概要のみ説明しますので、実際の評価は税理士などの専門家に相談することをお勧めします。 まずは、自己の属する株主グループの議決権割合等により、原則的評価方式によるか、それとも配当還元方式によるかを判定します。...

 今回は、家屋の評価方法について説明します。 貸家以外の家屋は固定資産税評価額により評価します。相続税の評価額と固定資産税評価額が同額ということです。 貸家については、固定資産税評価額から借家権(30%)を控除して計算しますが、計算式は次のとおりです。 貸家の評価額 = 固定資産税評価額 ×(1-0.3 × 賃貸割合)...
 今回は、財産評価の話ではありませんが、相続税の計算には欠かせない「小規模宅地等の特例」の概要について説明します。...

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